【Kidscussion】第10回 インターネット(SNS)の使い方

Kidscussion(Kids + Discussion)は、日常では深く考えないようなことや、良い面/悪い面を併せ持つようなテーマについて子どもたち主体で話し合っていくルミオハナ独自のアクティビティです。子どもたちの本音を聞きながら、社会について考える機会を提供していきます。


第10回のテーマ:インターネット(SNS)の使い方

中高生はおろか、小学生でもスマートフォンを持つ子どもが増えており、SNSを使った情報発信やコミュニケーションが盛んです。大人からすると不安なことも多いですが、そもそもSNSを何故利用するのか?その利点と、危険性をしっかり認識してもらうための話し合いを行いました。

マーリー
じゃあまず、みんなはFacebookとかTwitter、Instagramって聞いたことあるかな?
しーぽん
知ってる!パパがインスタやってる。
ちびみん
うちもお兄ちゃんとかママがやってる。
K
んー、たぶんお兄ちゃんとかがやってる気がするけど良く知らない。

あのね、インスタは日記みたいなやつ。その日あったこととかを写真にとって投稿したりするの。

マーリー
みんなやっぱり聞いたことはあるよね。使い方は人それぞれだけど、どれも似たような使い方ができるよ。どれもいまはスマートフォンを持ってるほとんどの人がそういう何かのSNSをしてるけど、なんでみんなSNSをやってるんだろう。
しーぽん
週末とかはいつも楽しいことが多いし、「いいね」みたいな評価をもらうと嬉しいからかな。
ちびみん
やっぱり今日やったこととかをみんなに教えたいからかな?
K
それと、今日あったことを忘れないためじゃないかな。日記とかと同じで思い出として残るから。学校でもお仕事記録っていう、大人になってから今のことを思い出せるようなものを書いてるから、それと同じだと思う。
マーリー
思い出の共有と、記録のためって感じかな。あとはしーぽんの言った、いいねをしてもらうっていうのはすごく大きな理由かもしれないね。じゃあ、実際に大きくなったらみんなはSNSをやると思う?
しーぽん
たぶんやると思う。でもそんなにはしないようにする!「今どき女子」みたいにならないように笑
K
今どき女子?
しーぽん
原宿とか行ったり、派手なことする人。お金がすぐなくなっちゃう。
ちびみん
お金使っちゃうのは困るね。でも私もたぶんやると思う。何か好きなことがたくさんある人がよくやりそう。でも私もあんまりやらないように気をつけると思う。
K
僕もやりたいな。将来は科学者になりたいから、もっと詳しくいろんなことを調べて発信したいな。それと、他の研究者の発信を見て勉強したい。
マーリー
なるほどね。さっき、『あまりやらないようにする』っていう意見がチラホラ出たけど、あんまり良くないイメージがあるのかな?みんなはどう思ってる?
ちびみん
うん、もしかしたら(自分がシェアしたことを)他の人が真似をして怖いことがあるかもしれないと思うから、あんまりしないほうがいいのかなって思う。

 

しーぽん
個人情報のこととか、ストーカー被害とか何かいろいろ怖いって聞くよ。
マーリー
いま二人がいってくれたことは正しいね。例えば、実際に過去には動画サイトではやった『メントス+コーラ』っていうのを実際にやって、病院に運ばれた人が出た事故が起きたりということがあったよ。ストーカー被害についても、みんながあげた写真の風景だけじゃなくて、写真に知らない間についているGPS情報から場所が知られちゃうっていうことが起こっているから、そういう危険をちゃんと知っておくのは大切だね。
マーリー
そういうことがあっても、それでもみんなやってるのは何でだろう?
K
そう言われると何でだろう。全然わかんない。
しーぽん
それでもやっぱり誉めてもらえる(いいねをもらう)のが嬉しいんじゃない?
ちびみん
一回やると癖になるのかも!

  ここから参加者(まーちゃん)が入室

マーリー
じゃあ次にこんな情報は知ってるかな。10代のもっとも好きな情報源はTwitterなんだって。ちょっと情報が古い(2015年)から今はInstagramとかかも知れないけど、SNSを情報源として学生は使っているみたいだね。

画像引用元:DIGIDAY「日本の10代、もっとも好きな情報源は「Twitter」 〜そのスマホ行動を示す調査結果」

マーリー
学生は普段SNSを見て、ニュースとか新しい情報を手に入れてるみたいだけど、それを聞いてみんなはどう思う?
まーちゃん
SNSを情報源にするのは良くないんじゃない?信用がうすいよね
しーぽん
うん、みんなが簡単に書けるから嘘が多いと思う。
K
そうだね、やっぱり嘘が多いからあんまり良くないんじゃないかな?
マーリー
嘘、デマ、って言われる情報が多いのは良く言われるよね。それは、別にみんなが嘘をつこうとしてるわけではなくて、ちゃんと情報を確かめないから起こることなんだよ。1人がついた嘘や間違いを、他の人が本当だと信じてみんなに教えていってどんどんデマが広がってしまうことがあるよ。
マーリー
有名な例として、2016年の熊本地震で「熊本の動物園からライオンが逃げた」っていう嘘を写真つきで投稿した人がいてその後逮捕されたよ。みんなが災害で混乱している時だから情報を確かめるのも難しくて、みんながどんどん情報拡散してしまって大騒ぎになったんだ。
マーリー
でもそれはSNSに限った話じゃないんだよ。最近はテレビ局の人や新聞なんかもSNSやみんなが良く使うWikipediaから情報を確かめもせずに持ってきて、嘘の情報をニュースにしている例がいくつも見つかっているんだ。
まーちゃん
やっぱり、普段ここでも言われている通り情報を書く時は嘘を書いちゃいけないから、ちゃんと自分で調べるしかないと思う。
K
僕も同じ。自分で確認できないことは疑うくせをつけたほうがいいと思う。
マーリー
そういったSNSを使う時の怖い点はわかったと思うけど、実際にはみんなもスマホを持ったらきっと利用するよね。じゃあ今までの話を踏まえてどういう風に利用していきたい?
ちびみん
とにかく自分は嘘を書かないようにする!
まーちゃん
うん。それと自分はつかなくても他人はわからないから、他の人の情報をすぐに信じないように気をつける。
しーぽん
こういうことを知らない人も多いから、みんながそういう嘘を流しちゃわないような呼びかけ(発信)をする。
K
それもいいね。今日聞いたことをちゃんと自分で考えて、嘘だけじゃなくてみんなが真似して危険なこととかを発信しないように気をつける。あと、やっぱり他の人の発信を見る時は正しいのか確かめるようにしようと思う。
マーリー
実際に気をつけて使うっていうのは難しいことだけど、大事なことだから自分が使う時は思い出してね。
でもみんなが利用しているからわかると思うけど、上手に使えると便利なものだから上手く利用できるといいね。

子どもたちみんなSNSの利用に対してある程度ネガティブなイメージを持っており、ご家庭や学校などの日常の環境でそういった情報を見聞きしていることがわかります。

ただ実際にどんな危険性があるのか、何を注意すべきか漠然としたまま利用を始めると、結局は問題点がわからないままになってしまいがちです。前もって基礎知識を持って、後からでも思い出してもらえるといいですね。

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