【Kidscussion】第2回 「安楽死」についてどう思う?

Kidscussion(Kids + Discussion)は、日常では深く考えないようなことや、良い面/悪い面を併せ持つようなテーマについて子どもたち主体で話し合っていくアクティビティです。2017年10月末より、新たにまなびスペースの活動としてスタートしました。

子どもたちの本音を聞きながら、社会について考える機会を提供していきます。


第二回のテーマ:「安楽死」

第二回では今後、Kidscussionで積極的に取り組んでいきたい controvertial issues (答えのない問題/賛否わかれる問題)にさっそく挑戦してみました。
普段はまだ考えたこともないようなこと、子どもたちはどんな答えを出すのでしょうか?

身近なことから、社会性の強い話題まで。いろいろなテーマで取り組んでいきます。


参加者: F=ファシリテーター S=小学5年生女子 K=小学3年生男子 W=小学3年生女子

「安楽死」って知ってる?

F:じゃあ今回は前回と違って、ちょっと難しいテーマに挑戦してみるよ。みんなは「安楽死」って知ってる?

K:わかんない。

W:知ってる!動物が保健所でもらい手がなかったりするとね、殺されちゃったりするんだよね…

S:あ~~悲しい。知ってるよー、殺処分になっちゃうんだよね。

F:確かに動物を殺処分にする時も、苦しませないように「安楽死」させるよね。でも、動物だけじゃなくて人間に対しても「安楽死」っていう考えがあるんだよ。
  どういうことか想像はできる?

W:もう死ぬとか言わないで!

S:怖い話は嫌だー…。

K:ええ、怖い話なの!?僕も怖いのは嫌…。

F:別に話のポイントは怖いことじゃないんだけどね(笑)。例えばすごい重たい病気にかかって、とっても痛くて絶対にその病気が治らないとしたら、どう思う?
  死ぬまで苦しむのと、楽に死なせてもらうならどっちがいい?

S:安楽死は無くしたほうがいいと思う!最後まで生きたいと思う人もいるし、もしかしたら助かるかもしれない。だから安楽死自体を世界から無くしたほうがいいと思う。

W:人間は病気になって死にそうな時の話だけど、動物の場合はまだ生きられるのに人間の都合で殺処分で安楽死させるから無くしてほしい。

K:うーん、安楽死はやっぱりよくないかもしれない。さっき言ってたけど、もしかしたら助かるかもしれないし、生きている間はなるべく幸せなことをすればいいと思う。

S:例えば?

K:旅行に行ったりとか、家族に会ったりとか。

「安楽死」はダメ?

F:素敵な考え方だね。じゃあ病気でベッドからも動けなくて「幸せなこと」ができなかったり、絶対に助からないってわかってる場合でもダメかな?

S:うーん、家族を呼んで、家族の許可をとってからみんなで見送ってするならいいと思う。

K:それならいいと思う。

W:私もそれならいいと思う。でもね、安楽死なんかをさせないために日々テクノロジーが進んでるからしないほうがいいと思う!

F:じゃあ、もし自分が病気の立場で苦しくてしょうがない時を想像してみよう。もう絶対に治らない病気だって言われていてベッドからも動けない。毎日痛くて辛くてしょうがないけど家族が同意してくれないから安楽死はできない。それだとどう思う?

S:私の場合は…、絶対に治らないって言われてても家族がそう言うなら頑張るかな。

W:私も。頑張る。

K:そんな時は僕あんまり考えたくないなぁ。何とか僕も頑張ると思うよ。

F:みんなそんなに末期でもすごい頑張るね(笑)。あ、ちなみに日本では安楽死は違法だよ。

S&W:よかった!絶対に自分の国では安楽死OKになってほしくない!

F:さらに言うと安楽死OKな国は5つぐらいしかないみたい。だから世界でもやっぱりこの考えについてはみんなと同じように反対の人が多いみたいだね。安楽死について考えたり話してみたりしたのはどうだった?

S:学校で考えないようなことを考えることができてよかったと思う。

K:そうだね。安楽死のことは知らなくて、はじめはちょっと怖かったけど、知れてよかった。

W:なんで(苦しいことを救うために)安楽死用の薬みたいなのができたのかがなんとなくわかったかも。

S:私は逆にそういう薬がなんでできたのかちゃんと知りたくなった!

F:ありがとう。今日の話から想像を膨らませたり、知りたいことが増えるのはいいことだね。じゃあまた次回!


総評

前回と比べていきなり重たいテーマだったので、みんなびっくりしていましたね。まだ重い病気や死というものを身近なものとして体感したことがないからこその、ピュアな意見が出てきたと思います。「勉強」のようなよく知るテーマと比べると想像が難しく、意見を求めると考えこむ場面も多くありました。

今後のKidscussionを通じていろいろなことを考え、想像していくことで子ども同士お互いの意見をより引き出せるようになっていけば意見の発信や想像力を高めていきたいですね。

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