安い教育は作れるか?パート3

「かつや」ってファストフードで安いのにすごくおいしいなぁ、という感動体験をきっかけに、「お値段以上の教育」も実現可能なのかと考えています。

今回はその3回目です。具体的に考えていきましょう。


前回触れたコスパの良い教育を実現するための条件はこんな感じでした。:

効果面

①メンターが選択可能である

②継続可能である。(難易度も内容もあっている)

③フィードバックがもらえる。

費用面

④私立や塾より安い(誰でも購入可能)

 

今回はそれぞれ深く考えていきます。


①メンターが選択可能である

これは何回も触れていますが、多分一番大切なことなのでもう一回。

メンターっていうのは、いわゆる師弟関係のようなもので、先生と生徒っていう「上下関係」というよりは同じ方向を向って走る「伴走関係」にあります。これは、ホームスクール協会も言っているように次世代の教育、つまり個人の能力、趣味嗜好に根差した教育を成功させるうえでめちゃめちゃ大切なポイントです。

教える、というのは極論シラバス(指導案)があれば誰にでもできるんですが「個々の特徴、個性に合わせて教育を行う」というのは特殊なトレーニングを受けている人たちにしかできません。子どものことをわかっている親なら必ずできるってわけでもありません。こういう特殊能力みたいなものを持っている人たちをいち早く見つけるのは教育の質を高めることにつながります。

大衆教育において、先生を選ぶというのは、家庭教師でもない限りかなり難しいですね。普通、先生って選べません。また、伴走関係を構築するとなるとさらにレベルが上がります。

ですが、自分(お子さん)に合ったメンターをいち早く見つけることは絶対に外せない、教育を感動体験にまで質を上げるためにはマストな条件なんじゃないかと思います。

②継続可能である。(難易度も内容もあっている)

次にこのポイントですが、こどもの学習の質を高めるためには取り組んでいるコンテンツが継続可能であることは必須です。継続は力なり、なんて言葉もありますが、正直習慣的に、続けられるものではないと知識も技術も蓄積されていきません。

よくルミオハナのファシリテーターの大野君とも話をしているのですが、「学習が楽しいと思えるレベルになるまでには、かなりの量の知識(インプット)が必要で、時間がかかる」という話をしています。

すっげー簡単に説明すると、学びを趣味のレベルまで昇華させる(やってる本人が楽しいと思う)グラフってこんな感じです。

右に行けば行くほど知識が増えます。上に行けば行くほど楽しくなります。

曲線を見ると、知識量が一定のレベル(A)まで行くと、一気に楽しくなります。赤いところですね。

で、、、「じゃあ知識量を増やせばいいじゃない!」と思うのですが、それが難しいんですね。なぜかというと、そのプロセス(A以前)はとてもつまらないから。

なので、ここをいかに毎日継続して知識を増やせるか、いわば「コツコツ」がポイントなんです。

継続させるポイントはいくつかあります。

①小さな知識の向上もほめる。
②もっと教えてほしい、とこちらも興味を示し、教える人になってもらう。(人間は人に何かを説明することで自分自身の知識の定着率が上がります。)
③親も一緒に勉強して、高度な話、疑問を投げかけるようにする。(さらなる興味、知識アップにつながります。ただ、子どものプライドは傷つけないように。)

このように、試行錯誤しながら「継続」していくことで知識量がアップして、さらに「これは何だろう?」「こっちはどうだろう?」と子どものアンテナも広がっていきます。(知識が知識の呼び水になるようなイメージです。)

グラフでいうところの(A)地点までなるはやで行ける環境(つまり良質なホームスクールでの個別学習やん!)が学習の質を高める第2のポイントになります。

 

はい、今日はここまでで、明日は③フィードバック、④安さ、について書いていきますよ~。

では!

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