必要なもの。
それは 「子どもに任せ、待つこと」です。
私たち大人はこどもに「良い教育」と呼ばれるものを「与え」ようとものすごく努力しています。
なんとなくですが、「与える」ことでしか子どもは学ばないと無意識に考えていませんか?
ホームスクーリングや家庭的な視点での教育を実践している中でひしひしと感じることは、子どもたちにはもともと潜在的にまなびを得ようとする力が備わっているということ。僕ら大人はその力を侮ってはいけないし、もっと目を向けたほうがいいと思う。
「大人が導いてあげないと」というのは、「子どもはなにもできないから」という偏見
実は子どもたちは自分たちで自然にまなぶことができます。子どもたちの一つ一つの言動に注意を払うと、毎日がまなびの瞬間で溢れています。
たとえば、面白そうな本に囲まれていれば、それらを読むために文字を学びますし、虫に興味を持てば「もっと近くで見てみたい」と思い虫眼鏡を発見します。料理をしたければお湯や包丁などの危険なものについて意識しなければいけなくなりますし、いつも飲んでいる牛乳に描いてあるマークは何だ?という疑問から「北海道」を覚えます。
準備ができれば子どもたちはいろいろなことを学び始めます。逆に自然に学び始める瞬間が来るまでは準備ができておらず、親がどんなに「与え」ても成長曲線は緩いままです。
大人は待てるようになろう。
手を出さずに見ていてください。「あ、学んでいるな」という瞬間が結構な頻度であるはずです!
しかもそのまなびは「与えられた」ものではなく、彼ら自身が「発見した」ものです。
私たちはこれを 「まなび」とよんでいます。